【Webライターの仕事】SEO記事ってどうやって作る?実際のやり方をお見せします

「WebライターはWeb上の記事を作成する仕事だよ」

それはそうだろうけど、具体的には!?とツッコミたくなる人、多いんじゃないでしょうか。

実はわたし自身、副業を始めてからしばらくの間、記事の書き方というものをまったく知らないまま行動していましたその結果、最初の半年間くらいは毎月の副業収入は1~2万円台をウロウロ…。

今ならわかります。基本を知らないまま「やります!」と数だけ打っていても、そりゃあ低単価案件にしか採用されないのよ。

というわけで、今回はわたしが実際の案件でどのような作業をしているのか、超絶具体的にご紹介します。

書いた人:塾講師×ライター 田中歌耶子

埼玉県在住の40代。国語が好きすぎるあまり本職にしちゃった系塾講師。

2023年に副業でライターデビュー。2025年に独立し、現在は非常勤講師とライター業、二足の草鞋生活を楽しんでいます。

目次

①まずは記事をつくる前の下準備から!

わたしの担当している案件では、記事のキーワード自体はクライアント様から提示されることが多いです。

KWをいただいたら、まずは「どういう内容になりそうかな」という大まかなイメージから作っていきます。

  • 想定される読者はどんな人か(何歳くらいのどんな人か。仕事で調べているのかプライベートで調べているのか。記事の分野に関する前提知識のレベルはどれくらいか。)
  • その人が指定のキーワードで検索しているときの状況(何を知りたいの?緊急度は?)
  • 記事のゴールはどこに設定するか(情報提供の記事なのか、商品やサービスへの誘導が目的なのか)

案件によっては既定のシートにこういった前提部分を記入することもありますが、特に指定がない場合にもいったん考えるようにしています。

ここでAIの力を借りる場合もあります。わたしはChatGPTClaude両方に同じプロンプトを打ち込んで、その結果を合体させながら作っていくことが多いですね。

SEO記事のペルソナ設定をおこなうためのプロンプト例
リアル案件のものなので、伏字が多くてごめんなさいね。

今回はマーケティング系メディア用の記事を作成しているので、2種類のAIの結果を合体させて以下のペルソナ像を完成させました。

AIを使ったペルソナ設定の出力例
中村さんにウケる記事をつくりましょう!

実際にはこの後に「掲載予定のメディアであればこういうアプローチがいいと思うよ」とか「想起される関連ワードはこれだよ」など、かなり詳しい部分までAIが提案してくれます。

AIが提案してくれた「記事の質を高めるための方向性」

これらの情報をもとに、実際の記事の内容を考えていくことになります。

②構成(見出し)を決めよう!

SEO記事には必ず「見出し」というものがあります記事を作成する際には、いきなり上から書いていくのではなく、この見出し部分だけを先に考えるのが一般的です。

この記事の場合は「①まずは記事をつくる前の下準備から!」「②構成(見出し)を決めよう!」と色つきの帯+大きな文字で書かれているのが、H2=大見出しです。実際の案件では、この中にさらに細かくH3=中見出しH4=小見出しを設定することが多いんじゃないかな。

Webにおける記事は、多くの場合この「見出し」を用いて以下のように作られています。テレビ番組で言うと、H2がそれぞれの「コーナー名」みたいな感じ。H2でテーマを提示し、H3を使って詳しく説明していくとイメージしていただけば、大体合っているはずです。

SEO記事における見出し構成の考え方

この見出しはGoogleなどの検索エンジンが「この記事ってどんな記事?」という内容を把握する際にも使いますしたがって、それぞれの関係性がグチャグチャだったり、記事全体の流れが不自然だったりすると「質の悪い記事」とみなされてしまうリスクも…。

というわけで見出しは超大事!

AIを使ってSEO記事の見出し案を作成
2種類のAIと協議しながら見出しの叩き台を作成!

わたしの場合、叩き台まではAIで作成してしまうことが多いですただ、全部お任せにするわけではなく、「参考にしてほしいサイト」や「必ず入れてほしい情報」などをプロンプトに追加した上で作ってもらっています。

また、AIが作った構成をそのまま使うことはまずありません。必ず目視で内容が正しいかチェックし、さらに手動で形を整えます。

  • 読者が知りたいであろう順に並べ替える
  • 名詞で揃える・用言で揃えるなど見出しの見た目を整える
  • その他掲載先サイトのトンマナに合わせて表現の調整をする

この「見出し構成」ができた段階で、一度クライアント様にチェックしていただく案件も多いですね。

構成作成が含まれないライティングの案件もあるよね?あれってどうなの?

主に初心者向けの案件では、「見出し構成をディレクターなど他の人が作成し、ライターが担当するのは本文執筆のみ」というものがあります。先ほども述べた通り、見出し構成の質は記事の質に直結するため、知らないライターに任せるのは不安だと考えるクライアントもいるのです。

初めのうちは、プロの構成を学ぶつもりで受けてみるのもいいと思います。ただ、構成は記事の流れそのものですから、自分で1から考えた方が圧倒的に書きやすいですし、案件のレベルが上がってからは基本的に自力で作るよう求められます。あくまで「初期だけ」にしておくのがいいと思いますよ。

③いよいよ「執筆」!本文を書いていこう

見出しが完成したら、いよいよ本文を書いていきます。

ここに関しては既にさまざまなメディアで「わかりやすい文章の書き方」が紹介されているので、勉強している方も多そうです。というわけで本記事では基本的な内容だけざっくりお伝えします。

  • 一文は短めを心掛けてシンプルに書く
  • 2~3行を目安にこまめに改行する
  • それぞれの見出しは「結論ファースト」で書く
  • 接続詞や指示語を入れ過ぎない
  • 適切な具体例を入れてわかりやすく&独自性アップ
  • 漢字のとじる・ひらくなどレギュレーションを守りながら書く

人にもよるとは思いますが、わたしは「ひとつのH2を書き始めたら絶対にその塊は終わらせる」よう意識しています。

先ほど、見出し構成の章で「H2でテーマを提示し、H3を使って詳しく説明していく」という説明をしました。ということは、H2とH3の内容には常に関連性がないとおかしいんです途中で書くのをやめてしまうと、「何のテーマについて書いていたんだっけ?」とブレてしまうリスクがあるので、なるべく中断しないようにしています。

執筆にAIを使ってもいいの?

わたし自身も簡単な下書きを出力してもらいながら執筆することはあります。ある意味「AIを使ったライティング」をしているライターかもしれません。とはいえ、実際にAIの文章そのまま使うのは、記事の中の多くても3~4割程度です。

最近いろんなところで「AIを使ったライティング」という言葉を目にします。あらかじめお伝えしておきますが「AIの出力結果をそのまま張り付けてください」と言われることはまずありません。

AIの記事にはまだまだ特有のクセがあり、そのまま使おうとすればほぼ確実にバレます。サポート・アシスタントとしては使えるけれど、ライティングの文章には使えないくらいの認識がちょうどいいのかな…というのが現状の結論です。

④見直し・仕上げをしてから提出しよう!

執筆が一通り終わったら、必ず見直しをしましょう

よほど差し迫っているのでなければ、一晩おくなど少し時間を空けてからの確認が特におすすめです。

ときどき、自分でもびっくりするほどおかしな変換をしていることがあったりします…。

また、多くの案件ではそのメディアごとの表記ルール=レギュレーションを定めています。そこに反している部分がないかも必ず確認しましょう。

AIを使って誤字脱字チェックをする方もいるようですが、わたしはあまりAIの推敲力を信用しない派。

というわけで文賢という有料のチェックツールを利用しています。それこそサイトごとのレギュレーションもユーザー辞書として登録できるので、めちゃくちゃ便利です。

わたしには、複数のメディアでディレクター・編集者の仕事をした経験があります。
この「レギュレーション」って、守る人はキッチリ守る一方、守らない人は本当に全然守ってくれないんですよ…。

一度「このライターさん、レギュレーション守らないタイプだな」と認識してしまうと、毎回記事の細かいところまで目を光らせて修正しなければならず、正直イヤだなぁと思ってしまいます。

そう思われないためにも、必ず自分でレギュレーションチェックをしてから記事を提出しましょう!

まとめ|AIと協力しつつ、最後はアタマと心を使って書くべし!

というわけで、今回は実際の作業の様子もお見せしながら「わたしがやっているSEO記事の書き方」をご紹介しました。

ただ、AIの取り入れ方や書くときに気を付けていることなど、人によって異なる点も多いんじゃないかなと思います。

あくまで「一人のライターの例」として、参考にしていただければ幸いです♪

ちなみに今回の記事はこちらのメディア用に作成していました。過去に書いたものは見られるのでよろしければどうぞ~。

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